文章のみです

 

 

 

 

あらすじ的なプロローグです。
 

ネタバレ注意!

文章力皆無!!!!!!!!

イミフになっている可能性アリなのよね・・・。

以上を了承して暇を潰してください。ホント、暇つぶし程度に。ところひつまぶしって美味しいね高いけど。

 

 

 

 

 

 


 

 






【IC QUORISM】

大手ユダヤ系グループ企業に属する国内屈指の半導体メーカー。

半年ほど前―
この企業が前代未聞の赤字決算を出した。


表立っての原因は資金繰りの悪化とされているが
実はつおある開発品の開発計画が頓挫したせいだった。

新商品の開発についての情報漏えいに関しては
ぬかりなかったはずだった。

―はずだったのに。




だれかが

何者かが

正体のわからない人物がこの計画を崩していった。




『ソイツ』はまず、内側から崩しにかかった。




開発会議で決議したはずの議案がそれぞれの部署で
まったく違った対応がなされていくことから狂いが生じ始めた。

ある部門は開発に必要な資材を仕入れず。
ある部門は上司から部下に「開発計画が無くなった」と伝え。
ある部門ではすでに終了している開発工程の見直しにとりかかっていたり。
ある部門ではまったく議題に上がっていない部品の開発に取り掛かっていたり。

徐々に。

徐々に―。

歯車は狂いだし、開発部・特許部ともに工程が進まない結果が生まれだした。




そこにライバル企業の特許取得。


その技術はIC QUORISMが何年もかけて開発してきた技術そのものだった。

拒絶通知などの特許対策もままならず
特許が通る様を指をくわえて見ているだけしか出来なかった。



グループ所属の不法潜心者マリエは
(IC QUORISMはその雇用を隠している)
一連の原因を不法潜心によるものではないかと調査を始める。

案の定主要幹部の記憶の改ざんがなされており、
その形跡が発見された。

形跡を詳しく調べると、そのやり口からある一人の人物が
浮かび上がってきた。


『血まみれ眼窩』

潜られた幹部たちは一様に右目の視力の低下を訴えていたのだ。
まるで自己主張をしているような形跡をわざと残すやり口。

潜心者の間で最近知名度を上げてきているその潜心者。


犯人はほぼ特定された。


しかし―

潜心者、とくに不法潜心者は現実社会での名を
夢の中で使うことはほぼありえない。

そのため、犯人を捕らえるのはやはり夢の中でしかあり得ない。

けれども、無限に近い普遍無意識の中で
どうやって特定の相手に潜ろうというのか。

いかにマリエが強力な潜心者だったとしても砂漠に広がる砂粒一つを特定して拾い上げるのは不可能だ。


巨大図書館に通い情報を集め、
そこを伝って様々な人物から情報を引き出したものの、
『血まみれ眼窩』自身がこの計画を企て、遂行したのか、

もしくは
裏で彼を操る人物がいるのか、

それは一人なのか、複数人数なのか

肝心な部分がわからないまま時間だけが過ぎていった。





グループの総帥から命令は下っている。


「邪魔者は消せ」


損失額と、巨大グループを統率する者としてのプライド。
そして
不法潜心者たちへのライブラリーでの見せしめ―。

手を出すなと。
どんな手段をとってきてもこちらは容赦しないと。





マリエ自身のプライドも許さなかった。

情報を守るために開発にかかわる主だった社員の頭の中には
『防御トラップ』がしかけてある。

彼はそのトラップを潜り抜けたということだ。

マリエはトラップを破られたことなどこれまで一度もない。
破ることはあっても、その逆はあり得なかった。

アウトサイダーにはアウトサイダーの世界の序列があり、
その序列の最上段にいるマリエとしては
そのような失態は許すことが出来なかった。





焦燥感ばかりがつのり、
肝心の情報が集まらない中



一本の電話が状況を変える。



―思いもよらぬ相手から。


―思いもよらぬ手がかりが。







「ボスに言っておいて。”奴”を仕留めに行って来るって。」







夜の帳に”魔女”と呼ばれる潜心者が飛び立っていった。






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プロローグ2




それは連続潜心者殺人事件。


治療潜心者・調査潜心者・不法潜心者問わず
無差別に潜心者が夢の中で殺された事件だった。


夢の中での死は肉体の死につながることがほとんどだ。


単純に脳に”死”の錯覚をあたえ、
肉体に”死”の指令を出すだけなのだから。


県警潜心局の藤堂は捜査の中で
不法潜心者『血まみれ眼窩』の名を耳にし、
次に狙う潜心者の情報を入手した。

相手はまだ訓練も受けていない潜心能力をもった子供だった―。


相棒の平河の制止もきかず、
子供にマーキングをし、何の準備もせず飛び込む藤堂。

そこで待っていたのは
すでに同調(シンクロ)され、
それが過度に進み、
同調が侵食にまで進行してしまった子供の精神であった。


とうぜん、同調していたのは『血まみれ眼窩』。


そう、彼が狙っていたのは
警察関係の潜心者―。




―国家権力の陵辱。




巧妙な罠にかかり、捕らわれの身となった藤堂を救助に向かった平河。
しかし、藤堂の眼前で残酷な消され方をしてしまう。

数少ない潜心者。
やっと見つけた相棒。

ゴミクズのように霧散してゆく相棒の精神体を見ながら
藤堂は弱ったフリをして逃げ出す機会を伺っていた。


右目を潰され、
体に無数の傷を作った状態で


必ず機会は来る・・・そう信じて
ボロ布のように疲れた精神を何とか持ちこたえさせていた。
 

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